先生と17歳のあいだ




「俺のオススメはコロッケパンかな。あとメロンパンも女子には人気があるよ」


目で追うようにして確認すると、先輩のオススメのパンは両方とも残っていた。でも私は……。



「……あの、あんぱんってありますか?」


目の前にいたおばあちゃんに聞いてみた。



「ごめんね。今日はすぐに売り切れちゃった」

「そう、ですか……」


購買のパンと聞いて、真っ先に私はあんぱんを思い浮かべた。だって先生が前に言ってたから。



「俺はコロッケパンにするけど、的井さんはどうする?」

「じゃあ、私はメロンパンにします」


そう言うと、ケースの奥にあったメロンパンを先輩は取ってくれた。しかも一番大きいやつ。

値段は100円と書いてあるのでポケットからお財布を取りだそうとした時、滑って小銭を数枚落としてしまった。


チャリンチャリンと、転がっていく小銭を見つけて追いかけてくれたのは……。



「はい」


城田さんだった。


城田さんは焼きそばパンを抱えていて数は4つ。おそらく個数的に友達のぶんまで頼まれたのだと思う。