「こんな時間に登校してくるなんてどうしたの?」
「朝寝坊してしまって……」
「だから挨拶運動も来てなかったんだね」
……しまった。それも忘れてた。
どうやら先輩はギリギリで登校してくる生徒たちの最終確認をチェックしていたようだ。
「待ってて。今開けてあげる」
「……すいません」
ガラガラ……と、鉄の門が右に動く。
塀を乗り越えずに中に入れたことは嬉しいけれど、挨拶運動まで忘れてしまうなんて、私はなにをやってるんだろう。
「とりあえず教室まで急いだほうがいいね」
「は、はい……」
ちゃんと謝りたかったけれど、引き止めて先輩まで遅刻させるわけにはいかないので、私は再び走って教室を目指した。



