先生と17歳のあいだ







……ガラガラ。


昼休みになり、私は数学準備室のドアを開ける。部屋の中にはすでに先生がいて柔らかい表情で迎えてくれた。



「俺、このために午前の授業頑張ったから」


机にはすでに私が渡したお弁当が置かれていた。


そんなに大層なものではないんだけど……と思いつつも、先生は私のぶんの椅子を用意してくれて、どうやら机に並んで食べようということらしい。



「片付けたんですか?」

今朝見た時には散らかっていた机の上が綺麗になっていた。


「ううん。上に積んだだけ。弁当、開けてもいい?」

「……どうぞ」


先生は待ちきれない様子で、お弁当をゆっくりと開けた。


中身はハンバーグや肉巻きやコロッケやウインナー。彩りは一応気にして詰めているけれど、今日は茶色いものが多いかもしれない。



「旨そう!的井っていつも自分の弁当作ってんの?」

「そうですよ」

「へえ、すげえ」


別にすごくはないけれど、先生はお弁当を恥ずかしいくらい褒めてくれた。


そのあとパクパクと先生は嬉しそうに食べてくれて、私が半分も食べ終わらない内にぺろりと完食。

本当に犬が舐めたんじゃないかってぐらい綺麗に食べてくれて、ちょっと感動してる。