先生と17歳のあいだ




もちろん頼まれたわけでもないし、タバコが昼食代わりだと言っていた先生を気遣ったわけでもない。


ただ朝起きて冷蔵庫を確認すると、賞味期限が今日までの冷凍食品がたくさんあり、スーパーの安売りの時にまとめて買っていたことをすっかり忘れていたのだ。



あわよくば晩ごはんでも食べられると思って買い溜めしていたおかずは使われることはなく、私ひとりぶんのお弁当にとりあえず詰めたけれど使いきらない。


そして私は考えて、どうせ処分してしまうならとお弁当箱をもうひとつ引っ張り出して先生のぶんも作ってきたというわけだ。



だからと言って強制するつもりはないし、先生がいらないと言えばそのまま持って帰る予定。

でも、クラスメイトたちがいる教室ではそんなやり取りはできないし、変に誤解されることも嫌だったから、こうして朝早く数学準備を訪れたけれど……。
 


「……職員室かな」

私は誰もいない部屋で呟いた。