先生と17歳のあいだ








そして週末が過ぎて月曜日。もちろん休日は遊びにいく友達はおろか出掛ける予定すらなかったのでずっと家にいた。



「お父さん、パンもう一枚食べる?」


今日は珍しく自宅から会社へ出勤するようで、お父さんがリビングにいる。こういう時お母さんはお父さんと顔を合わせないようにするので今日は早めに家を出たようだ。



「大丈夫。もうすぐ行かなきゃいけないから」

「……そう」



お父さんの朝食の用意はもちろん私がする。

私だって朝は忙しいのにこれから洗い物もしなきゃいけない。両親がギスギスしていると子供は本当に疲れる。


なんでこんなに気を遣わなきゃいけないのか。なんでこんなに私があれこれとやらなくちゃいけないのか。

ストレスが溜まる。ものすごく。




「じゃあ、行くから」


お父さんは私の気持ちなんて知らずにそのまま会社へと向かった。


新聞は読むのに、テレビのワイドショーは見るのに、私のことは気にならない。


お母さんもお父さんも学校のことを聞いてきたりはしないし、週末にずっと家にいても『友達と遊ばないの?』とか『暇なら買い物でも行く?』とか、そんなことさえ言ってきたりはしない。


ふたりにとって私なんて、どうでもいい存在なのだと思う。



「……いってきます」


洗い物と自分の身支度を終えた私は、誰もいない家に声掛けをして外に出た。