先生と17歳のあいだ




先生の服装はパーカーにズボン。そして、腕時計を袖の上にして、靴は紐がだらりと緩んでいるスニーカー。

出逢った頃と変わらない先生の姿。




「先生は新学期からもクラスを受け持つんですか?」


「うん。俺も一緒に三年生になる予定。まだ何組になるかは決まってないけど」


「そうなんですね」


先生はまた違う生徒の担任になる。


その光景を傍で見ることはできないけれど、きっとまたたくさんの生徒たちに囲まれて「いくみん」と、あちらこちらで名前を呼ばれて人気者になってしまうのだろう。



「私、最初は先生が担任だったことがすごく嫌だったんです」


生徒との距離が近くて、まるで友達のように接する先生を見て私とは合わないと。


キラキラしすぎて、眩しすぎて、近づかないようにしようと思ってた。



「でも今は先生が担任でよかったと思ってます」



生徒と先生という関係が苦しかったこともあった。

でも、先生が先生でなければ。私が生徒でなければ、私たちはこうして出逢うことはなかった。