先生と17歳のあいだ








キーンコーンカーンコーン。

校舎にチャイムが響き渡る。



卒業式から約三週間。先輩たちが旅立っていった学校で私たちも修了式の日を迎えた。


クラスメイトは教室に物を残していかないように、みんな大荷物で帰っていく。



「ばいばい。春休み遊ぼうね」

「また同じクラスになれるといいね!」


いつもどおりに騒がしく。



私は静かになった教室でひとり、自分の席へと座っていた。

春休みが終わって、新学期がはじまると、この席に私じゃない誰かが座る。そして同級生たちは三年生になり、また身体測定からの一年間をこの校舎で過ごすことになるのだろう。


その時に、私はここにはいない。


明日、私はこの街を離れる。




「あいつら本当に嵐みたいに帰っていくよな」


……と、その時。教室に郁巳先生が戻ってきた。