「的井さん」
委員会は30分で終わった。
メモを取るために持ってきていたノートとシャーペンを手に持ち、部屋から出ていこうとした瞬間……和谷先輩から声をかけられた。
「あれ、名前、的井さんで合ってるよね?」
ビックリして固まっている私を見て不安になったようだ。
……さっきのこと、お礼と一緒に謝らなきゃ。
結局、私だけが目標を言ってないし、たぶん先輩は委員会の空気を壊さないように気を遣ってくれたと思うから。
「……あ、の……」
「ん?」
だけど、私はやっぱり上手く喋れない。
委員会もこれから続けていける自信がないし、ペアの男子は協力的じゃない。こんなこと最初から分かりきっていたはずなのに私は……。
「ねえ、的井さん書記の仕事してみない?」
「え……?」
聞き間違いかと思って私は思わず聞き返す。



