先生と17歳のあいだ




もちろん代わりに言ってよと頼めるペアの男子はいないので、私はゆっくりと立ち上がる。


……ドクン、ドクン、ドクン。


ああ、この感覚。


急に追い詰められたようになって、五感が狭くなって、逃げ場がないと頭が真っ白になっていく。


早くなにかを言わないと、おかしいと思われる。


なのに、喉が塞がれたように声が出ない。



「どうしました?」

和谷先輩が心配そうに問いかけてきた。


周りも次第にざわざわとしはじめて、恥ずかしさで私は顔を上げられなかった。



「なにしてんの?もしかして考えてこなかったの?」

上級生からの野次が飛んできた。


もうダメだと泣きそうになる中で、私を助けてくれたのは……。



「座っていいよ。週目標はまだ取り入れたばかりだし、他の人の意見も聞きながらこれから考えていけば大丈夫だから」


委員長である和谷先輩だった。



先輩がそう言ってくれたおかげで順番が次のクラスになり、私からの注目は逸れた。