先生と17歳のあいだ





「いないみたいだから次に進みます。先日の集まりで呼び掛けたと思うけど、これからは週目標というものを作りたいと思います。今日は各クラスごとに来週月曜日からの目標を発表してください」



……え?ま、待って。

私の動揺とは裏腹に一年生から順番に目標を述べていく。



そんなの発表するなんて聞いてない。いや、周りの冷静さを見ると、どうやら聞いてなかったのは私だけ。

委員会に参加してもずっとぼんやりとしてることが多かったから和谷先輩の言葉が耳に入ってなかったのだ。



みんなそれぞれ『挨拶運動をもっと頑張りたい』とか『上履きの履き潰しを注意していきたい』とか、目標は短いもので順番が回ってくるまでに考えることは可能だった。

でも私が気にしてるのは、そこじゃない。


発表することで注目される緊張感。


もし声が上擦ってしまったら?

もし貧血になってあの時みたいに倒れてしまったらどうしよう。


考えれば考えるほど不安が誘発されていって、心臓がバクバクと身体の中で音を立てていた。



「じゃあ、次は二年一組お願いします」


心の準備ができていないまま、私の番になった。