先生と17歳のあいだ





私はそのあと特別活動室に到着した。


ここは委員会やなにかの集まりの時に使用する部屋であり、机や椅子も教室のものとは異なり、折り畳み式の長いテーブルとパイプ椅子が並べられている。



「じゃあ、まず始めに今週の報告会をしたいと思います。風紀の乱れについて誰か気になることがあれば挙手でお願いします」



ホワイトボートの前に立ち、一段高くなっている場所にいるのは、風紀委員の委員長である和谷太一(わやたいち)先輩だ。


ひとつ上の三年生で後輩の面倒見がいいという評判はみんなが知っていること。



「誰もいませんか?」

和谷先輩が、部屋を見渡す。



ここで先生のタバコのことを言ったらどうなるだろう。でも私はもちろん報告なんてしなかった。


ほのかに制服に付着しているタバコの匂い。やっぱり私はこの香りが嫌いではない。