「お父さんたちな、今まで六花に寂しい思いをさせてたって反省してる」
……もしかして、私の知らないところで話し合ってくれたのかな。
もう修復なんてできないと決めつけていたけれど、お父さんたちも変わってくれるなら、また家族三人で笑い合える。
幼い頃のようにみんなで寄り添いながら……。
「だから、中途半端なことをしてないで離婚することにした」
ドクンッ。
心臓の音とともに私は希望から絶望へと突き落とされた。
「……離婚って……」
続きの言葉が上手く出てこない。
「私たちはこれから別々の道に進むのよ」
お母さんが揺るぎない声で言った。
覚悟はしていた。いつかはこんな日がくるだろうと。
けれど、もしかしたらと期待してしまった分、ショックが大きい。
「それで色々と話したんだけど、六花の親権は私が持つことになったから。この家も出ていくことになるから徐々に自分の荷物を整理してほしいの」
ひんやりとしているリビングも、隠しきれない動揺も本物なのに、全然お母さんの話が現実として頭に入ってこない。



