先生と17歳のあいだ





それから午後になり、やっと見回りの仕事が終わった。

教室の様子を見に行くと菜穂はまだ忙しそうに接客をしていて、どうやら他のクラスよりもお客さんの入りが多いようだった。


私はとりあえず菜穂の交代を待つことにして、その間に郁巳先生の姿を探す。


カラフルに彩れた校舎でも先生のことはすぐ見つけられるような気がしていた。けれど、各階を見渡しても先生はいない。


途中でクラスメイトとも遭遇して先生のことを聞いてみたけれど、誰も知らないと首を横に振るだけ。



先生は色々な生徒たちから『うちのクラスに遊びにきて』なんて、誘われていたので午前中は顔を出していたはず。

でもひとつの場所に留まることはなくフラフラっとまた別のところへと移動して、そろそろ〝アレ〟が恋しくなっている頃だと私は予想した。