先生と17歳のあいだ





日中は家族連れで賑わっている店も今は仕事帰りの大人しかいなくて、私は店内に入って一番奥の席へと案内された。


実はこの時間にファミレスに来るのは初めてではない。


最初はたしか中学生の時。時間は今と同じで22時を過ぎていて、その時は顔も服装も幼かったので未成年は入店はできないと断られてしまったんだっけ。



私はなにも頼まないのは失礼だと思ったので、アイスティーだけを注文した。


この時間に家を出ていっても、私が夜遅くに帰っても両親は心配なんてしない。

それがたまなく寂しいと思ってる私は、ファミレスの入店を断られないくらいに成長はしても、まだまだ心は幼いのだと思う。




【今日は星が綺麗だよ。的井さんはプラネタリウムとか見にいったことある?】


スマホがポケットの中で振動した気がして確認すると、和谷先輩からメールが届いていた。


さっきまで外を歩いていたくせに、星なんてひとつも見上げる余裕はなかった。



【小さい頃にありますよ。暗いから途中で寝てしまいましたが】

【たしかに背もたれもいい感じに倒れるから睡魔がヤバいよね】

【先輩はまだ寝ないんですか?】

【もう少し勉強したら寝るよ】


そんなやり取りをしながら、先輩への返事を打とうとすると……ブーブーと手の中でスマホがバイブした。


画面に表示された名前を見て私はドキッとする。




【着信 郁巳先生】