「ねえ、ひとつ聞いてもいい?」
そんな中で、城田さんが問いかけてきた。
「なに?」
「いくみんとどういう関係?」
「え、え?」
急な質問に思わず二回聞き返してしまった。
「いや、いくみんってみんなと仲がいいけど、なんか的井さんにだけは違う感じがするんだよね」
まさか城田さんがそんなことを思っていたなんて知らなかった。
いつもなら動揺してしまうことも今日はなんだか冷静でいる自分もいて、私は取り乱すことなくアイスティーを飲んだ。
「……違う感じに見えるなら、それは気のせいだと思うよ」
先生は誰にでも優しいし、頼れば全力で応えてくれる。
それを私に対してもしてくれているだけで、そこに他の人たちとの違いはない。
私の前ではいつだって担任という立場でいること。それは家を訪ねてきた女の人を見て、先生の先生じゃない喋り方を見て、強く実感したことでもある。
「いくみんのこと少しは気になったりしてないの?」
「……気になってるけど、それが城田さんの欲しい答えと繋がっているかは分からない」
もしかしたら私は無意識に繋げようとしてないのかもしれない。
どうして気になっているのか。
どうして先生に対して心がグラグラと揺れるのか。
その答えを私は探さないようにしてる。



