先生と17歳のあいだ





それから休憩を挟んで補習授業は11時過ぎに終わった。

「いくみん、ばいばーい」と生徒たちが颯爽と教室を出ていく中で私も帰り支度をはじめていた。



「ねえ、的井さん。お昼ごはんどっかで食べて帰らない?」


城田さんの呼びかけに私の手がピタリと止まる。



「え、わ、私とでいいの?」


この前の打ち上げとは違って今日はふたりきり。それが嫌とかではなく単純に私と行ってもつまらないんじゃないかと不安になった。



「うん。的井さんとたくさん話したいし、このあと予定がなければ一緒に食べようよ」


「う、うん……!」



どうしよう。素直に嬉しい。

顔の緩みを隠せずにニコニコしていると、先生がじっと私のことを見てきた。



「リア充してんじゃん」


城田さんには聞こえない声でそう言ったあと、先生も教室を出ていった。