先生と17歳のあいだ


  


城田さんはコンビニで買ったアイスを半分こしてくれた。それはふたつにシェアできるチューブ型のアイスで、味は夏季限定のホワイトサワーだった。



「それにしても的井さんが補習を受けるなんてビックリしたよ」


城田さんがアイスを口につけながら言う。



「う、うん。課題も終わっちゃったからやることもなくて……」


「え、嘘。もう終わったの?私まだ1ページもやってないよ」


「過去問が多かったからそんなに難しくなかったよ」


「本当?私も徐々にやらなきゃなー」



そんな会話をしてる内にアイスも食べ終わり、学校が見えてきた。


グラウンドで響く野球部の掛け声を横目に私は昇降口の中へと入る。補習の生徒以外はもちろん学校に来ていないので校舎はとても静かだった。



各教科によって授業をする教室は異なるけれど、城田さんが受ける数学は二年一組で行われているらしい。



教室に着くと、他のクラスの人たちもいて席は基本的には自由だと教えてくれた。


私は普段どおりに自分の席へと座り、城田さんは私の前の席へと腰を下ろした。



「みんな髪の毛不自然でしょ」


城田さんが教科書を用意しながらぼそりと耳打ちをしてきた。