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次の日。朝から茹(う)だるような暑さだった。
起きてすぐに付けたテレビでは涼しそうなレジャー施設が紹介されていたけれど、私には関係ないとチャンネルを変えてしまった。
両親は相変わらず顔を合わせれば喧嘩ばかりで、お父さんはまた荷物だけを取りにきて出ていった。
そんなお父さんに対してのストレス発散なのか、お母さんも最近は帰りが遅い。
仕事なのか、仕事のあとに誰かに会っているのかは分からない。
けれど、一日中家にひとりでいると時間が長すぎて余計なことばかりを考えてしまう。
きっと、私の家族はもう限界を越えていて、離れ離れになる日が近い。そうなった時に私はどうなるのかということ。
お母さん側につくのか。
それともお父さん側につくのか。
もし、どちらとも私のことをいらないと言ったら?
それを考えると、夜も眠れない。
「的井さん」
と、その時。誰かに肩を叩かれた。振り返るとそこには城田さんがいた。
昨夜のメールで一緒に補習を受けにいくことは伝えたけれど、学校に着く前に鉢合わせるとは思ってなかった。
「あ、あれ、城田さんの家って方向逆じゃなかった?」
「そうだよ。アイス食べたくてコンビニに寄ったから、そのついでに的井さんが来るの待ってたの。久しぶりだね」
城田さんは暗い気持ちの私と違って明るかった。
「うん。久しぶり。って言っても8日ぶりぐらいだけどね」
私も城田さんの笑顔に釣られる。



