「……先生って遊んでる人なんですか?」
さっきの会話からして、ああいう女の人が何人もいるような雰囲気だった。
「仕事がない時は遊ぶだろ」
私が聞いてるのはそういうことじゃない。
同級生たちみたいにボーリングに行ったりカラオケに行ったりする遊びじゃないことは私だって分かる。
「……彼女じゃない人を家に連れ込んだりするんですね」
「27歳、独身。なんの問題もない」
たしかにそうだ。私があれこれ言うことじゃない。
でもなんか、なんか……先生はそういう人じゃないと思ってた。
口では軽いことを言っても真面目な部分もあるから、プライベートでもそうなのだろうと。
たぶん、あの人以外にも先生の家には女の人が出入りしてるはず。
埋め合わせってなに?
家でなにしてるの?
トランプ?お喋り?昔のアルバムとかを見て?
そんなわけない
先生は大人だ。そして相手も大人だ。
すごくすごく、綺麗な人だった。
色気があって、男の人の喜ぶことをよく知っていそうな経験豊富な人。
先生は、ああいう人が好みなのかな。スタイルがよくて、胸が大きくて、猫なで声で話してくるようなそんな女性が……。
「え、ちょっ、なんですか?」
ぼんやりとしていた私の顔の前を再び光が行き来する。
それはもちろん先生の仕業で、先ほどと同じように携帯灰皿を左右に動かしていた。



