先生と17歳のあいだ





先生と顔を見合わせて一瞬だけ静寂になる空気。先生は「どうせなにかの勧誘だよ」と笑いながら不用心に玄関のドアを開けた。



「雅人ー」


すぐに聞こえてきた甘い声。



見てはいけないと思いつつも私は気になってしまい、リビングの影から様子を確認した。


先生の家を訪ねてきたのは女の人だった。

たぶん年齢は先生と同じ二十代。



「たまたま近くに用があったら来ちゃった」


先生のことを下の名前で呼んでいるということは、かなり親しい間柄なのかもしれない。



「ねえ、家の中に入れてよ。外暑くて汗だくだよ」と、女の人は顔を手で仰ぐ。


生地の薄い洋服と、足の長さが引き立つミニスカート。そしてモデルのようなスタイルと男なら誰でも見てしまうであろう大きな胸を女の人は強調していた。




「ごめん。今日はムリ」


先生は玄関のドアを押さえながら言った。



「えーなんでよ!いいじゃん」


「あとで埋め合わせするから帰って」



なんか普段の先生の話し方とは違う。


冷たいとかそういうことじゃなくて、生徒の前では出さない声っていうか……先生じゃなくて男として対応してる感じがした。




「あ、分かった。違う女が部屋にいるんでしょ?」


女の人の言葉に私はドキッとする。