先生と17歳のあいだ





そういえば終業式が終わったあとのホームルームでも補習の話をしていた。どうやら期末テストの各教科でひとつでも平均点以下を取った生徒だけが行うものらしい。



……たしか城田さんも数学だけがダメだったから参加してると言っていた気がする。




「補習って、何時間くらいやるんですか?」


「生徒は午前中の三時間。でも俺はそのあとも補習のためのプリント作ったり問題文を考えたりして、結局夕方近くまでいることが多いよ」



おそらく今日は日曜日だから補習がなかったに違いない。

ただでさえ先生には夏休みというものがないのに、休日に家を訪ねたりして悪いことをしちゃったな。



「……今日、出掛ける予定とかあったりしたんですか?」


「ないない。一日中寝てようかなって思ってただけ」


先生は疲れている顔なんて一切見せないけれど、また明日からも補習授業がある。


そう考えると、私は今日みたいに連絡しない限りは先生に会うことはない。


……二学期が始まるまであと何日?




「あ、あの……補習って、私は参加したらダメなんですか?」
 

気づくと私は小さな声でそんなことを聞いていた。



「ん?なんで?お前、期末けっこう良かったじゃん」


「そうなんですけど……課題も終わってしまったし、夏休みの予定も特にないので、その……」


私はモゴモゴと歯切れを悪くして喋る。


なんて言えばいいのだろう。


暇だから?

時間が有り余りすぎてるから?


それとも……先生に会いたいから?