先生と17歳のあいだ





そしてグラウンドに響くアナウンスとともに午後の競技が再開された。



9種目となる競技は三年生の男子だけが参加する棒倒し。もちろん和谷先輩も出場してるし、初々しい後輩たちがグラウンドを囲うようにして応援をしていた。



私はそんな熱気に押されながらも、自分の椅子でプログラムを確認する。

まだまだ先だと思っていたリレーの順番が近づいてきていた。



……ああ、やばい。すでに緊張してきた。

考えすぎるとひどくなることは分かっているけれど、鼓動はどんどん速くなっている。



「的井さん。次、玉入れだよ」


「え、あ、う、うん」


城田さんの呼びかけで、私はとりあえず入場門へと向かう。

玉入れの選手たちがクラスごとに並んでいる中で、ふと救護テントが視界に入った。



「……あ」

私は誰にも聞こえない声を漏らす。



郁巳先生は、棒倒しで怪我をした人の手当てをしていた。肘を擦りむいて痛がっている男子に先生は容赦なく消毒液をかけている。


1、2、3、4……。

私は頭で時計の針を遡らせていた。


先生と会ったのは開会式の前だから、約5時間ぶりの姿。