先生と17歳のあいだ





それから午前の競技が終わって昼休憩になった。


生徒のほとんどが食堂へと向かい、熱中症対策で体育館もこの時間だけ利用できることになっている。


校舎への出入りは制限されていて、使えるのは一階のトイレのみ。もちろんいつも使っている非常階段に行くことができないので、私はグラウンドの隅でお弁当を食べることにした。



さすがにひとりきりだと浮くかな、って心配だったけれど、大きなケヤキが目隠しになっているので周りの目は気にならなかった。



お弁当は一応、保冷ができるランチケースに入れてきた。

今朝凍らせておいたスポーツドリンクもちょうどシャーベットのようになっていて、一口飲むと喉がひんやりとして気持ちよかった。



「ねえ、和谷先輩、見失っちゃったよ!」

「えー。せっかくお昼ごはんに誘って仲良くなろうと思ってたのに……」


お弁当をパクパクと食べていると、一年生の女子たちが通りすぎた。



一年生にとってこの体育祭は入学してから一番最初のイベントなので熱気が全然違う。


競技が終わるごとに化粧を直したり、お目当ての人がいればスマホで撮影。


風紀として注意しなきゃいけないことだけど、こういうイベントごとの時はある程度先生たちも黙認している気がする。