先生と17歳のあいだ








そして体育祭当日。天気にも恵まれて清々しいほどの青空だった。


開会式は8時30分から行われて、各色代表のエール交換が終わったあとに1番目の競技が始まる。



朝のホームルームが終了したあと、各自でグラウンドに椅子を運ぶ決まりなので、ジャージ姿のクラスメイトたちが一斉に荷物と一緒に廊下へと出ていく。


そんな人波の中で、城田さんが声をかけてくれた。




「おはよう。二年一組の場所はグラウンドの西側だって」


あれから城田さんとは何度もリレーの練習を重ねた。



ふたりで運動公園にも行ったし、休み時間にはタイムを計ったりもした。

城田さんは頭の振りが改善されて、なんと100メートルを18秒で走れるようになっていた。25秒だった頃からは考えられないことだ。



「城田さん、頑張ろうね」


私がこんな言葉を言えるようになったことも、かなりの進歩だと思う。




「うん。頑張ろう」


城田さんはニコリと笑ってくれて、一緒に椅子をグラウンドまで運んだ。