今夜、色のない君と。




アナウンサーやタレントなんかが全身写真を撮るときによく見るポーズだ。



とても綺麗な女のコだった。



ドレスは着ていないけど、まるで童話に出てきそうな女のコ。



僕は自分の胸に手をあてた。



まだ鼓動の速度は速い。



何かに導かれるように、僕は震える手でその絵に触れた。


よけいに高鳴る胸。



……なんなんだろうこの絵。



このままずっと触れていると、絵の中に吸い込まれそうだ。



その絵に触れている方の腕をゆっくりと曲げ、一歩一歩、音をたてないように近づく。