今夜、色のない君と。




いやいやいやいや、バカか僕は。


小説の中のヒロインにトキめいてどうする。


アホか。



これじゃまるでただの変態野郎じゃないか。


こんな変態な僕に安心して過ごせる余生などありはしない。



……やめたやめた。


こんなこと考えるのはくだらなさすぎる。



今手に持っている本を買って早く家に帰ろう。


そして冷水をかぶろう。



そうすればきっと冷静に物事を考えることができる。



僕は早足でレジに向かった。