「お主も陰陽師のようだな。現し世にも存在する妖は本来、隠り世で生活するもの。目的があってこちらに来ているのだろうが、こちらで悪さをする妖がいるのも事実。同じ妖として謝罪しよう。」 黙っていた奏多が口を開いた。 「お前は本当にこの世界で悪さをする妖を封じる為に来たのか?」 「そうだと言っている」 「…お前が澪に何かした時は、俺がお前を始末するぞ」 「構わぬ。澪は我が主。私もこの命をもって守ると誓った者だ。」