突然の事で困って奏多を見上げたけど、奏多もそうすれば?という顔をしている。 「でも、急にいいんですか?」 「良いわよー、小さい頃はよく遊びに来てたんだし、遠慮しないで!」 雨は止むどころか雷が鳴り始めていたし、帰っても誰もいないんじゃ私も心細い。 「じゃあ、お世話になります」 おばさんは、にこっと笑うとご飯の準備をするからと、台所に戻っていった。