「澪、大丈夫だから。」

そっと抱きしめると澪は静かに泣いていた。

「澪のせいじゃない。澪の目が見えるようになって、俺は嬉しい。俺の顔を綺麗だと言って笑ってくれる澪が隣にいるのが嬉しい。

俺も、爽も美月も、誰も澪を責めたりしない。俺は澪が好きだし、爽や美月は澪の友達でしょ?」

澪は泣きながら頷いてくれる。