「なんでもない」 「にしても、すごい盛り上がりだな、澪ちゃんステージに上がったら。これは澪ちゃんとられるのも時間の問題だぞー!」 爽はニヤニヤしながら俺をつついてくる。 爽の言う通りだろう。俺がわざと他の奴らに見えるように澪の近くにいるのもお構い無しに普段からちょくちょく告白されてるみたいだったし。 「俺は澪のそばで澪を守れればそれでいい」 自分で言っていて胸が痛くなる。