「…そうだけど、澪の夢に出て来たのは動物じゃない。たぶん、妖怪」 「妖怪?へぇ、あれが妖怪。とっても綺麗」 「…澪、俺そろそろ帰るね。また明日も来るから」 「あ、ごめん!こんな時間まで。奏多のお家にも目が見えるようになったって挨拶に行くね!」 「うん、じゃあまた明日。」 奏多に手を振り見送った。 その日の夜は、私の目が見えるようになったお祝いと言って、お母さんが凄く美味しいご飯を作ってくれて家族みんなで喜んだ。