シタイカクシ

深雪の家の前に着き深雪と二人は別れた。

「じゃあね」

「また明日」

「おう」


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「なぁ」和樹が声を掛けた。

「何?」と美沙は返した。

「さっき、シタイカクシの所にいた奴らに危ないからって教えてあげたほうがいいのかな」

和樹が不良集団を心配をしている。冗談ではなく真剣に美沙に相談する。


「大丈夫じゃない?」美沙は軽く返す。 むしろいなくなるくらいで丁度良い。と思ったが口には出さなかった。


「シタイカクシって死体を隠すだけでしょ。殺さなければいい訳でしょ?」

「あぁ」和樹は何か違和感があるような頷き方だと美沙は思った。