シタイカクシ

「ばあぁぁ!!!」

和樹はスマホのライトを下から自分の顔に当て大声を出した。

「ひいぃ」

美沙は間抜けな声を出し深雪にしがみついた。

「驚かさないでよ」


「やーいビビリ!」

和樹はやんちゃな小学生男子みたいに変顔をした。


「その話って本当なの?」

「あぁ、お爺ちゃんが言ってたからね」

和樹は杖をつくお爺ちゃんの真似をした。

「へぇ〜。それにしても、演じるの上手いね」

深雪が和樹を褒める。