理人は、必死にお父さんに訴えた。

「由乃は、悪くない。由乃は、俺の誘いに応じただけなんだ。」

「そんな事ない!」

私も負けじと、お母さんに訴えた。

「私、理人だから受け入れたの。理人じゃなかったら、こんな関係にならなかった!」

「由乃!」

「ねえ、お父さんお母さん。どうしたら分かってくれる?私達が、愛し合っているって!」

「愛し……合っている?」

お母さんは、フラッとその場に、倒れてしまった。

「お母さん!」

「触るな!」

お父さんが大きな声を出して、お母さんの側に寄った。


「おまえ達。お母さんのこんな姿見て、自分達がした事を、恥ずかしいと思わないのか!」

胸に何かが突き刺さった。

やっぱり私達、許されない事をしたんだ。