そして理人は、服を脱いだ。

相変わらず、均整の取れた体。

理人の体を見る度に、私の体は熱くなる。


「挿れるよ。」

「ああ……」

理人と繋がった体が、理人を恋しいと啼く。

「理人……」

この時が、一番幸せ。

耳元に聞こえてくる理人の声を、閉じ込めてしまいたくなる。

「理人、愛してる。」

「由乃。俺も愛してる。」


それは、今までの恋とは違う甘さ。

私と理人は、二人で一つ。

そうやって、生きていくんだ。


そして、理人と一緒に寝ていた時だった。

両親が、帰って来た音がした。

たぶん、お父さんがお母さんを迎えに行って、一緒に帰って来たんだ。

「理人。お父さんとお母さん、帰って来た。」

「ん……」

眠い目をこすりながら、理人は起き上がると、服を着た。