ひなたと会わなくなって、おそらくもう二ヶ月は経った。

気温がまたぐっと下がり、冷たい風が僕の体を突き抜けるような感覚に陥る。

だが、僕は何も考えられずにいた。

康平から惚気話をされても、学校の授業も、
何もかもが空っぽに聞こえて、全く耳に入ってこなかった。