こういう時、
どうしたら良いのかなんて私には分からない。
黙っていたら神様がどうにかしてくれるんじゃないか、なんて馬鹿なこと考えてしまう。

けれど沈黙は永遠のようで
今この場所には、

私の心臓に送られた血が体に巡る音だけが響いている。


時計がカチっと音を立てて、
思わず2人で時計を見た。


時計を見てハッとした鈴木と目があった。

「そろそろ戻ろうか」
「うん」

そう言って私たちは昼間のように明るい深夜の神社に戻っていく。


深夜4時、やって来るのは酔っ払いで千鳥足のおめでたい人たちばかり。