2人と別れてまだ時間があった私は郵便局へ向かう。
 郵便物の転送届けの手続きをしようと考えていた。

 これは高宮課長に提案されたこと。
 新しいアパートが見つかるまで住んでくれて構わないから郵便局の転送届けを出した方がいいって。

 1年は転送してくれるからって言われたけど、そこまで厄介になるつもりもない。
 そして家賃として月5万払ってくれればいいと言われた。

 さすがにそれは悪いと言ったけれど、部屋を無駄に余らせていたくらいだから家賃収入と思えば万々歳だと言われた。

 そう言われてしまうと、いつものこどく、弱味につけこんで住まわせたんですもんねと茶化して終わってしまった。