連休の最終日。
黙って行くのは何か違うと思って高宮課長に報告した。
「元婚約者が話したいことがあるからと言うので、会ってきます。」
「そう。」
止めてくれるかもしれない。
そんな淡い期待は見事に打ち砕かれてマンションを出た。
もう、ここには戻って来ない方がいいのかもしれない。
晴真に会ったところで状況が好転するとは思えないけれど会えば詳しく話してくれるという誘惑に抗えなかった。
高宮課長に詳しいことを聞くなんて勇気はどこにもなかった。
待ち合わせのカフェに行くと既に晴真はいて、微笑んで手を挙げた。
人懐っこい人柄は変わっていない。
会うと付き合っていた3年間の思い出や様々な気持ちが蘇る。

