「はぁーー、」

「どうしたの、愛永」
今は3時間目が始まる前の休み時間
ため息をつくと美鈴が心配するように
私の机の所に来た

「昨日愛芽と言い合いしてまだ
イライラ収まらない」

ほんとむかつくあの糞ガキ
なんであんな奴に可愛い彼女が!

「また喧嘩したの懲りないよね~」
前の席に座りこっちを向く美鈴
んでなんで?と聞かれ説明すると

「しょーもなっ」
そう吐き捨てた美鈴

「しょーもなくてすいませんね!」

「ごめんって、でも確か美香ちゃんってさ
神明寺叶恋(しんみょうじかれん)の
妹なんでしょ?」
肘をつき自分の髪の毛をクルクルしながら
聞いてくる美鈴

「え、そーなんだ」

「あんたさ、神明寺叶恋の事知らないの?」

「んー名前だけ聞いたことあるような...」

そう言うと
「はぁー、男好きのヤり...」
そう言いかけた時

「やめろ、授業が始まるぞ」
魁翔が美鈴の口を抑えた

「んふふううんふ!!」
何を言ってるかはわからないけど
まあ、周りからしたらラブラブしてるように
見えるよね

美鈴と魁翔のじゃれあいを見てると

「おいーお前らー授業始めるぞー」
チャイムがなる前に花門先生が
入ってきてそれぞれの席につき
授業が始まった