青葉に唇を重ねると、青葉の瞼がゆっくりととじていく。


ベッドにそっと眠った青葉をおろすと

男たちを振り返った。


「どうして扉が開かないんだ!?」

「助けてくれええ!!」


君たちの死体が見つかったところで

処分しきれない死刑囚が減るだけで


誰も困らないよね?


「死ぬ前にとびきり美味しいもの出してよ」

「マジでお前、なんなんだよ」

「バケモノが」


僕がバケモノ?

たしかに僕は君たちからすればバケモノかもしれない。


でもさ。


無抵抗な女の子を気絶させてまで君たちがしようとしていたことを棚にあげて僕をバケモノ扱いできるのかな。


君たちは自分たちがバケモノじゃないと主張するの?


「……はは。つくづく残念な生き物だね。人間ってものは」