「どうやって学園王子の連絡先、手に入れたんです?」
マスターが、パンケーキを持ってきた。
薄々感じてはいたがマスター青葉に甘すぎないか?
「まあ、これでも食べながら。話してくださいよ」
「わー! すっごく美味しそう……! いつも、ありがとうございます」
「どういたしまして」
言っておくがその無駄に豪勢なパンケーキの材料費は、おそらくは僕のやった金から出ているからな?
にしても生クリームそんなに乗せる意味ってなんなの。
モンスター級だな。
「共通の趣味があったんです」
「ほう」
「なんと。王子、アイドルヲタクだったんです」
「それは意外ですね。自分がみんなのアイドル的存在なのに」
「さらに! レイヤーだったんですよ」
「レイヤー?」
「コスプレイヤーです」
「ああ。アニメキャラなどの格好をする人々のことですね」
「それに気づいたわたしたちは、イベントで偶然を装ってキョウヤくんに近づきました」


