笑顔に戻った唯を確認すると

「ちょっとごめんね。」と断って、何処かに電話を始めた。

「明けましておめでとう。
別に新年の挨拶をするために電話した訳じゃないって……。
今日、親父の所に来れない?
大事な相談がしたくて。
新学期を待たずに、話して欲しいんだ。
バタバタしてない今、一緒に考えたくて。
もう、これ以上悩ませたくなくて。
ごめん、新年早々呼び出して………………。」

どうやら、電話の相手は………園長先生。

唯のことを考えて無理を頼んだみたい。

ホントにみんな…………唯を甘やか過ぎだと思う。

そんなにしてもらえる価値が、唯にはないはずなのに…………。

それでも………

今は、もうちょっと甘えていようかな?

無理して………泣いて困らせたくないから。

自然に頑張れるようになるまでは………。