そう言うものの…… ─────心の中では 瑠生くんが私をデートに誘ってくれた理由に深い意味がないことに、胸が少し痛くなる。 何なんだろう……… 私は頭の中でぐるぐると考えてみる。 でも…… この胸の傷みの原因に辿り着けない 瑠生くんと何となく目が合う。 瑠生くんは嬉しそうに……… 「りあちゃん、楽しみだね!!!」 そう笑いかけてくる。