私は瑠生くんに電話をかける。


すぐ近くで、スマホの鳴る音が聞こえる。


私は音のする方に目を向けると……


─────あっ、いた!

瑠生くんは、2人組の綺麗なお姉さんたちに話しかけられている。


瑠生くんは、何とかその場を離れようとするけど、両腕をお姉さんたちに掴まれて、

動くことが出来ない様子。


────えっ、どうしよう……


一瞬だけ────

瑠生くんと目が合った気がした。