私が反論する間もなく…… 瑠生くんは続ける。 「なーに? もしかして……りあちゃん、キスされると思ったの?」 瑠生くんは意地悪く笑いながら言う。 「………なっ!」 クスクスと瑠生くんはまた笑って 「ざーんねん!りあちゃんがその気なら、キスしちゃぇば良かったなー」 そして…………また、私に顔を近づけてくる。 「………だ、だめ!!」 私は瑠生くんを軽く突き飛ばす。 「……っと、りあちゃん、からかってごめんね?」