「んっ?もしかして……お前!
こんな綺麗なおねぇーさん口説いてたのか?」


「違うよーー、カフェの常連さん!」


「なーんだ。
で、瑠生はカフェの常連の綺麗なおねぇーさんに何の用があったわけ?俺、1人で大変だったんだけど?」


「…………何でもいいじゃん」

ぼそっと男の子は呟く。


「言えないってか、まぁ、いーや、おねぇーさんたち、すいません!!
突然お邪魔してしまって……
初めまして!
俺……瑠生の友達の星月(ほしつき)奏多(かなた)って言います!」


すると─────
カフェの男の子は私たちに聞こえないようにコソッと話しかける。

「何、勝手に自己紹介してるわけ?!」


「えっ、何?何で?だめなの?」