いつの間にか……
りあと瑠生くんがふたりの世界に入っていく……

蚊帳の外になった私と奏多は、その場から少し離れる。


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私は、改めて、奏多の方を向いて


「合格、おめでとう!」


「ありがとう……
大学でもよろしくお願いします!」


「うん、もちろん!」

私が笑顔で答えると……


ギュッと奏多に抱きしめられる。


「………ちょ、人前!!」

私は、恥ずかしくて………
奏多から離れようとするけども、奏多はそれを許してくれない。