「……み、見ないで下さい!」 私は視界を塞がれているから、奏多くんの表情が見えないけど…… 奏多くんが真っ赤になっているのが想像が、出来る。 私ばっかり、ドキドキして余裕が無くなってるのかと思ってたけど…… そんな奏多くんの様子を見て、どこか安心する自分がいた。 だから……… ちょっとだけ、余裕の出来た私は───── 「奏多っ、か な たー笑」 そう、何度も呼び捨てで呼ぶ。