そんな時────── 「奏多っ!!」 奏多くんが誰かに名前を呼ばれる。 「……あぁ、もうっ!! 雪乃さん、すみません。 ちょっと、待ってて下さい!」 「あっ、うん」 奏多くんは名残惜しそうにしつつ…… 私の手を離して、声のする方に向かって行った。 奏多くん行っちゃった…… それより───── 奏多って呼び捨てで呼ばれてるんだ…… 水無瀬さんも呼び捨てで呼んでたよね… ───────ズキっ 呼び捨てされてるくらいで、嫉妬するとか……